『高校化学とっておき勉強法』感想
面白かった。
が勉強法の本ではなく、『化学の発想法-原点からの化学』と同系統の本な印象。角度は違うか。
この本の視点で特に目立ったのは、電気的な説明と幾何的な説明。
高校化学の暗記を強いられるような部分の背景を説明してくれる……気がする。イオン化列とか。
電気陰性度の有用性も実感できた。
大学受験化学バイブルの『化学の新研究』にも載ってないような事柄もあって楽しめた。
また、教科書や参考書のコラムでよくある、スケートはなぜ滑るかなどの解説の不足分も指摘していたのも面白かった。身の回りの現象もなかなかどうして奥深いのだなと。
この本からでも理解できなくないとは思うが、化学IIを予め終えているほうが読みやすいと思う。