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人生のログ(にしたい)。本のメモや感想を中心に。

1月中に読んだ本まとめ

・『大人のための読書の全技術』斉藤孝
本を読む上での真っ当な技術の概要が書いてある。少なくとも本を読むぞ!という気にさせられる点で類書よりよい。

・『百器徒然袋 雲外鏡 薔薇十字探偵の然疑 (怪COMIC)』志水アキ
これ原作読んだっけか……?志水さんのコミカライズは安心して読める。

・『高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス)』竹内淳
流体力学。余裕があればそのうち専門書も読みたい。

・『肉体コミュニケーション (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)』mogg
最近の描き方のほうが好きなので表題作はあまり。新しめの作品は本当によい。

・『ちまカノ (メガストアコミックス)』アズマサワヨシ
モザイク。荒削りながらもよいというのはたぶんこういうことを言う。

・『楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA)』
ニューロマンサーを断念したぼくでもクローム襲撃なら読めるんだなという実感を得たのが最大の収穫かもしれない。ギミックは具体的に描くと陳腐化しやすいんだろうなと思ったりした。

・『統計熱力学 -ミクロからマクロへの化学と物理-』原田義也
化学徒向き。

・『寺田寅彦 わが師の追想 (講談社学術文庫)』中谷宇吉郎
ぼくも貴族趣味を持つようしたい。いろいろやってみたくなるので一番上と並んで年始向き。随筆以外から寺田寅彦の人となりが知れるのはありがたいし単に読み物として面白い。

・『日本酒 (岩波新書)』秋山裕一
日本酒に関して雑多に色々書いてあってよい。

・『ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち』ポールグレアム
オーム社書籍15%フェアなるものをやっていたので。前半〜中盤のナードの話を首肯する資格がぼくにあるのかと思いはするが、少しくらいは許してほしい。

・『「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)』古澤明
さすがにそれを猫と呼称するのは苦しい。前作2冊もおいおい。

・『草枕 (新潮文庫)』夏目漱石
2015年最声に出して読みたい一冊。非人情。

・『ぼくらは都市を愛していた (朝日文庫)』神林長平
途中本当にマ○○○○スかと思ったけど結局のところそれほどそうでもない。わたし、感覚、認識、世界の捉え方ですば日々を連想した。

・『振動・波動』 小形正男
分かりやすくてよくまとまっている。読書メーターに並んでいる感想とほぼ一緒の感想。

漫画を除くと11冊/月か。本来量だとかペースだとか気にすべきではないとは思いつつ、このラインは維持したいところ。
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読み進めてる途中か途中から手を付けてないもの。1月中に読み終え(てこれを更新す)るかもしれないし途中でやめるかもしれない。

・『よくわかる電磁気学』前野昌弘
くどいくらいに丁寧に書いてある。ベクトル解析のイメージがわかりやすい。

・『熱物理学』チャーレス・キッテル, ハーバート・クレーマー, 山下 次郎 (訳)
熱力学・統計力学・移動論がごっちゃに書いてある(とくに前2つ)のは良さでもあり悪さでもあり(三者に関連はあるけれど統一されていたり包含関係にあるわけではないことは認識していたほうがいい)。読んでて楽しい本。キッテルの有名な方に比べると訳がいい。

・『異邦人』カミュ
はい
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2月〜3月に読みたい本というかジャンルというか。あまり先のことは明言しないほうがいいと思いはするがまあ多少はいいでしょう。
漱石
「猫」あたりはとくに冒頭しか知らないしいい機会かもしれない

・某試験に向けた物理学の本
一応は復習になるはず。ある意味真っ当な物理教育を受けてないので学ばにゃならぬことが多い。

量子力学固体物理、レーザー、(よくを言えば量子光学?)
諸事情ということでひとつ。モチベーション自体は一番高い。

・『順列都市』再読
(おぼろげになりつつある記憶によると)イーガンで一番好きな作品なので、じっくり読み返してみたい。

・SF関連
具体的にはディファレンス・エンジンとそれを踏まえての屍者の帝国の読み返し。あとはとりあえず海外SFの短篇集。ニューロマンサーがしんどくてもクローム襲撃くらいの長さなら読めたので、誰の長編なら読めそうかの試金石にしようとかいう邪な考えもあり。

あとは適宜積読崩しと思いもよらない本を手に取れるといいな。