99ln(99/e)

人生のログ(にしたい)。本のメモや感想を中心に。

『統計力学 I』

 

統計力学〈1〉 (新物理学シリーズ)

統計力学〈1〉 (新物理学シリーズ)

 

 7月頭くらい?〜7/20

やっぱりアインシュタインはすごい(KONAMI)。

 

1章で統計力学とはという話をして、2章の確率論と3章の量子論(エネルギー固有状態とは、と状態数くらい)で準備を完了。4章で等重率の原理からマクロカノニカル分布を導いて、それを用いてカノニカル分布を導出。5章でカノニカル分布の応用と古典近似について。6章で結晶の比熱、7章で電磁場と黒体輻射を取り上げている。

 

熱力学もそうだったけど、物理についての忠告というかコメントが多くて良心的。それと5章の例が豊かというか割と網羅的。理想気体常磁性体のモデル、2つずつのスピンだけを考えるハイゼンベルク模型(って表現でいいのかしらん)、二準位系の比熱、調和振動子、鎖状高分子モデル、二原子分子、と。

 

親切故なんだけど添字と上付き文字がゴチャゴチャして読みづらい。6章の連成振動とかのところの解析力学的な議論とかをちゃんとできないのに何言ってんだ感しかないけど。解析力学電磁気学の圧倒的勉強不足がばれてしまう。フォノン分散関係なんかはとても身近(個人的に)なんだけど、キッテル(本)並の導き方しか空で出来ないし勉強しないとなー……。

 

グランドカノニカル分布、各分布の等価性、量子統計、準粒子、イジング模型の話とかはIIで。某試験的にはII読んでる場合じゃないのでは?