『統計力学 I』
7月頭くらい?〜7/20
1章で統計力学とはという話をして、2章の確率論と3章の量子論(エネルギー固有状態とは、と状態数くらい)で準備を完了。4章で等重率の原理からマクロカノニカル分布を導いて、それを用いてカノニカル分布を導出。5章でカノニカル分布の応用と古典近似について。6章で結晶の比熱、7章で電磁場と黒体輻射を取り上げている。
熱力学もそうだったけど、物理についての忠告というかコメントが多くて良心的。それと5章の例が豊かというか割と網羅的。理想気体、常磁性体のモデル、2つずつのスピンだけを考えるハイゼンベルク模型(って表現でいいのかしらん)、二準位系の比熱、調和振動子、鎖状高分子モデル、二原子分子、と。
親切故なんだけど添字と上付き文字がゴチャゴチャして読みづらい。6章の連成振動とかのところの解析力学的な議論とかをちゃんとできないのに何言ってんだ感しかないけど。解析力学と電磁気学の圧倒的勉強不足がばれてしまう。フォノンの分散関係なんかはとても身近(個人的に)なんだけど、キッテル(本)並の導き方しか空で出来ないし勉強しないとなー……。
グランドカノニカル分布、各分布の等価性、量子統計、準粒子、イジング模型の話とかはIIで。某試験的にはII読んでる場合じゃないのでは?
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
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7/16〜7/18 ★★★★☆
買ったのは去年かそこら(紙の本を読みなよ帯が付いてたからもっと前?)だけど、積んでた上に貸してて、最近戻ってきたのでとうとう読んだ。年始ころにブレードランナーも観たしついにお膳立てが整った感じ。
すごいしちょー面白いんだけどそんなに好きじゃない。たぶんガジェットのせい。
コードギアス 亡国のアキト 4章「憎しみの記憶から」感想
思いの外笑えたのでネタバレ込みで。
うろ覚えあらすじ(バレ)
方舟に乗り込んだwZERO部隊。そこに待ち構えていたのはアシュレイ・アシュラ(笑)だった。その頃スマイラス将軍はレイラを焚き付け演説させ民衆の暴動を止めさせる。
アシュレイ・アシュラとの決着が着いた数秒後、方舟に取り付けられていた時限爆弾が爆発!アレクサンダからの連絡が途絶え慌てふためくレイラたち。と、その時同時にシン・ヒュウガ・シャイングが駆るヴェルキンゲトリクスがヴァイスボルフ城に攻め込んでくる。wZERO部隊との通信が切れ、打ちひしがれていたレイラだったが、クラウスの一喝により目覚め、城の周囲に巨大な壁を出現させウェルキンゲトリクスの侵攻を何とか食い止める。そして、聖ミカエル騎士団が到着するまでしばしの休息が訪れる。
その頃、スマイラス将軍は再び群衆に映像を放映する。その内容はレイラが戦死した、というものだった。それによって群衆たちはユーロ・ブリタニアへの戦意を高める。
レイラの部屋にスマイラスの映像を持って現れるクラウス。彼は何とユーロ・ブリタニアのスパイだった!この城を明け渡して城の人間の安全を確保しろ、まともに戦ってもスマイラスのような人間にいいように利用されるだけだというクライス。
そしてレイラはシン・ヒュウガ・シャイングとの停戦交渉に挑む。レイラが延々とアキトの話をすることでシン・ヒュウガ・シャイングはブチ切れてしまう。シン・ヒュウガ・シャイングに死ねというギアスを掛けられそうになるが、レイラの左目が謎の発光をし、シン・ヒュウガ・シャイングのギアスを無効化する。しかしシャイング卿は部下に発砲を命じ、レイラは再び絶体絶命に陥る。その窮地を救ったのは空から舞い降りたwZERO部隊だった!
……ぐだぐだだしダルくなってきた。このあと何やかんやあってなんかすげえ爽やかな感じのカットで終わります。
おもったこと
・登場人物の頭は大丈夫か……?
・シャイング卿はとにかく小物だし、兄弟揃って精神が参ってるなおい。
・アキトは本当にモテモテだな!
・アシュレイ・アシュラをかわいい感じのキャラにするのやめろ。
・アシュレイ機のナイトメアは何なんだよ。
・レイラかわいい。
・戦闘シーンはシチュエーションがフェティッシュ。ガトリング砲も新しい。
・実況向き。
まとめると、ストーリーと台詞が前3章までの比じゃなくヤバいけど、戦闘は相変わらずいいしレイラがかわいいし何より笑える。
『図解・ベイズ統計「超」入門』
図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 涌井貞美
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2013/12/18
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6/11〜6/13 ★★★☆☆
文字通り超入門。ベイズの定理の例がもはやくどいし、式の例が日本語ばかりで読みにくい。とはいえ条件付き確率のイメージがかなり明確になるので一冊目にはいいと思う。
『人工知能は人間を超えるか』と『AIの衝撃』
同系統の本で、読んだ時期も比較的近かったのでまとめて。
期間:6/7〜6/8 ★★★★☆
いまは第3次AIブームといわれているそう。著者は第2次AIブームが去ったころに人工知能研究を始めたそうで、そのブームが去った後の冬の時代の苦労が印象的。
この本の中で便宜的に人工知能の程度をレベル別に分けているのが分かりやすかった。
・レベル1:ただ制御プログラムを搭載しているだけの製品(マーケティング的に名乗っているだけ)(だから人工知能ではない)
・レベル2:古典的な人工知能。エキスパートシステムとか推論・探索機能や知識ベースを入れているもの。
・レベル3:機械学習を取り入れたもの。
・レベル4:ディープラーニングを取り入れたもの。
第1次AIブームからいまの第3次AIブームまでの流れに沿ってどういう風に人工知能が進んできたかがわかって面白い。
「ざっくり言うと、第1次AIブームは推論・探索の時代、第2次AIブームは知識の時代、第3次AIブームは機械学習と特徴表現学習の時代」
「人間の思考が、もし何らかの「 計算」なのだとしたら、それをコンピュータで 実現できないわけがない。」
期間:7/8〜7/8 ★★★☆☆
こちらのほうが雑多に書いてあり記述の流れがないのでちょっと整理しづらい。ただその分幅広くいろいろな企業など具体例が多くて面白い。EMIの話(こういうの
http://www.computerhistory.org/atchm/algorithmic-music-david-cope-and-emi/ )はよかった。
まだ可能性にすぎないことのその先の話が多かったり書き方がセンセーショナルすぎてその辺りがちょっと好きくない。
「「作曲家(人間)の持つ深い魂や、豊かな人間性こそが素晴らしい音楽を生み出す」とする一般的な見方は、人間が抱いているロマンティックな偏見に過ぎない」
どちらにせよ機械学習への興味が湧いてくるし次は専門書読もう、という気にさせられた。
どうでもいいけどペンローズのことはもう触れないでさしあげたほうがいいんじゃないかな……