『図解・ベイズ統計「超」入門』
図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 涌井貞美
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: 新書
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6/11〜6/13 ★★★☆☆
文字通り超入門。ベイズの定理の例がもはやくどいし、式の例が日本語ばかりで読みにくい。とはいえ条件付き確率のイメージがかなり明確になるので一冊目にはいいと思う。
『人工知能は人間を超えるか』と『AIの衝撃』
同系統の本で、読んだ時期も比較的近かったのでまとめて。
期間:6/7〜6/8 ★★★★☆
いまは第3次AIブームといわれているそう。著者は第2次AIブームが去ったころに人工知能研究を始めたそうで、そのブームが去った後の冬の時代の苦労が印象的。
この本の中で便宜的に人工知能の程度をレベル別に分けているのが分かりやすかった。
・レベル1:ただ制御プログラムを搭載しているだけの製品(マーケティング的に名乗っているだけ)(だから人工知能ではない)
・レベル2:古典的な人工知能。エキスパートシステムとか推論・探索機能や知識ベースを入れているもの。
・レベル3:機械学習を取り入れたもの。
・レベル4:ディープラーニングを取り入れたもの。
第1次AIブームからいまの第3次AIブームまでの流れに沿ってどういう風に人工知能が進んできたかがわかって面白い。
「ざっくり言うと、第1次AIブームは推論・探索の時代、第2次AIブームは知識の時代、第3次AIブームは機械学習と特徴表現学習の時代」
「人間の思考が、もし何らかの「 計算」なのだとしたら、それをコンピュータで 実現できないわけがない。」
期間:7/8〜7/8 ★★★☆☆
こちらのほうが雑多に書いてあり記述の流れがないのでちょっと整理しづらい。ただその分幅広くいろいろな企業など具体例が多くて面白い。EMIの話(こういうの
http://www.computerhistory.org/atchm/algorithmic-music-david-cope-and-emi/ )はよかった。
まだ可能性にすぎないことのその先の話が多かったり書き方がセンセーショナルすぎてその辺りがちょっと好きくない。
「「作曲家(人間)の持つ深い魂や、豊かな人間性こそが素晴らしい音楽を生み出す」とする一般的な見方は、人間が抱いているロマンティックな偏見に過ぎない」
どちらにせよ機械学習への興味が湧いてくるし次は専門書読もう、という気にさせられた。
どうでもいいけどペンローズのことはもう触れないでさしあげたほうがいいんじゃないかな……
やけど
7/5の早朝にお湯を右足の甲にかけてやけどしました。お湯をかけたときの記憶があまり残ってなくてコーヒーをいれるところだったのと、とにかくゲラゲラ笑っていたのと、水をかけるためにシンクの高さまで足を上げていたはずということだけ覚えてます。
当日は夜になるまで何ともなかったのだけど、夜ごろから水ぶくれがこうヤバい感じになり、翌早朝ころには痛くなってきて、月曜の朝に病院に行きました。
言われたのはクリームを箇所に塗ってその上からガーゼをのせて固定すること。とそれを一日2,3回交換すること。体を洗うときにクリームを流して石鹸を使ってやけどの箇所も洗うこと。処方されたのはそのクリームと抗生物質と鎮痛剤と鎮痛剤に合わせて胃薬。
流行りの湿潤療法ではないけど傷口は洗ってとにかく湿らせておく感じではあるらしい。
しかし水ぶくれ一気に剥がされるときはビビりますね。
完全にこのオッサンの気持ちでした。(お医者さんおばちゃんだったけど)
いまのところは動かしたり右足に体重をかけると痛い(+から歩きづらい)のと、シャワーをかけるときにちょっと痛いのと、右足がむくんできたくらいですか。
ちょっと検索した限りだと上皮化はぼちぼち進んでるっぽい。見栄えはどうでもいい箇所だし早く痛みだけでも引いて欲しいところ。
よい子のみんなもお湯を使うときは気をつけようね。
『ゼンデギ』
期間:6/30〜7/3 ★★★★★
久々のイーガン。イーガンのよさは圧倒的なディティールとそれによる説得力だと思う。
あとがきにもあるように、『ディアスポラ』や『万物理論』の系列というより『順列都市』の系列ではある。テクノロジーのジャンルでいうと流行りの何とかラーニングみたいな類だし。
ネタバレをせずに感想を述べるのは難しいので投げる。まだ余韻から抜け出せていない。結末は何とも言えないのだけど、それを受け入れざるを得なさがある。
途中途中でメタい表現がたぶんあって構成自体も入れ子になっているような気はするので後々読み返すと思う。
「すでに費やした時間を無駄にしないためだけに、自ら残りの人生をひとつのプロジェクトに縛り付ける必要はない」
「世界観すべてが最低最悪のサイエンス・フィクションで形成された人に話を通じさせる手段なんて、あるのだろうか?」
『「やりがいのある仕事」という幻想』
期間:7/3〜7/3 ★★★★☆
森博嗣の小説を読んだことはない。
おれも原理的にはそう思う/思いたい/ありたいことしか書かれていないので精神に良い。
自分が、今年度に所属したところが嫌になって早々に違うところに行きたがってたりしていて、まさにこの本でいうところの「辞めてしまう人は、もともとは長く勤めるつもりで 就職先を選んでいる。長くそこで働きたいと思っているからこそ、ちょっとしたギャップを見過ごせないのだ。」がたし蟹そうだった鴨なあ、と思った。就職するわけでも働くわけでもないのだけど。
『ソラリス』
期間:たぶん6/26〜6/30 ★★★★☆
俗にいう「知的生命体」が他の星にいたとして、それが人間のような形をしている可能性というのは、そうでない形をしている可能性よりもはるかに低いと思う。そもそも「知的生命体」が地球上の生物と、見た目やシステムなどのあらゆる点で類似性をもつ必要性はないと思う。
だからソラリスが徹底して人間にとって理解不能なものとして描かれているのは清々しさを覚える。
ヒューマノイド・インターフェース感あった。
ソラリス学というよりはソラリス学についてのメタな記述がアツい。学問史的なエピソードを積み重ねてディティールを表現する方法もあるんだなと思った。(とくに)イーガンならそれらしい理論をストレートに描くところだと思う。ソラリスが人間には理解のできないものとして描かれている以上、何らかの理論でもって表現することは当然出来ないのだけど。